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西大寺鉄道 その6 〜森下駅から原尾島駅へ〜 [廃線跡探訪]

 南東方向に直進してきた街路は、森下駅に近づくにつれてゆっくりと左(東向き)にカーブしながら南北方向の広い道路と交差します。かつて西大寺鉄道は、後楽園駅から原尾島駅まで大きなV字ルートを描いていました。そのV字の突端が、この交差点の位置に当たります。

※写真=森下駅の西の“V字の突端”を東側から西望。写真中央に見えるカーブした細い道が線路跡。右にカーブして向かう奥の方が、後楽園方面。

 交差点を渡った東側で、線路跡の道は左にカーブして北東方向に進みます。その先で、線路跡はすぐに南北の街路にぶつかっていったん途切れますが、その延長線上には両備バス岡山営業所の車庫があります。ここにかつて「森下駅」がありました。

 森下駅から先、線路は原尾島駅に向けて北北東に走っていましたが、今ではバス車庫の北側の線路跡には家屋が建ち並び、もしくは並行する街路に吸収されたために、線路敷の痕跡は認められません。しかし中国銀行原尾島支店の裏手(南側)に、十数mながら路盤跡がマンションの駐車場に転用されており、その路盤を南南西に延長したラインが水路と交差する地点には、この水路を渡っていた鉄道橋の、石組みの橋台が残っていました。

※写真=水路の東岸に残る石組みの橋台を、南西から北東望。右奥に見える四角い建物が、中国銀行原尾島支店。

 線路跡は現在の中国銀行原尾島支店の駐車場を通り抜け、銀行前面を東西に走る大通りを斜めに横断します(痕跡なし)。
 大通りを横切ったすぐ北側では、線路跡が直角三角形の小さな駐車場となって残っており、三角形の斜辺が線路の向きを示していました。その斜辺を北東に延長した場所に、かつて「原尾島駅」がありました。今は住宅地内の街路となった駅敷地は、かつての線路の方向に沿って北東へと伸びています。

※写真=中国銀行原尾島支店前から北望。道路の向い側が直角三角形の駐車場で、線路跡は街路となって中央奥のマンション(両備系)敷地に至る。マンションの手前が原尾島駅跡。


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