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南海平野線 その3 〜飛田〜 [廃線跡探訪]

 阪堺線から分岐した平野線は、現在の「ホテル ロータリー」の敷地から南東に進み、堺筋を斜めに横切っていました。
 堺筋の東側、「ホテル ロータリー」の斜め向かいの軌道敷跡には、カマボコ型をした黒壁の新しい建物が建っています。他の建物が堺筋に沿って立ち並んでいるのに、この黒壁の建物だけが、堺筋に対して斜向きに建っているのが目立ちます。かつての平野線の方向に沿って建っているためです。

※写真=堺筋の東側に建つカマボコ型の建物。東南望(写真手前が今池方、奥が飛田方)。奥行きが平野線の軌道の方向に沿っています。

 この黒壁の建物の裏手(東側)に回ると、軌道敷はフェンスに囲まれた空地として残っていました。この空地はかつての軌道の方向に沿って緩やかにカーブしながら、西北西から東南東に細長く伸びており、敷地の南側を東西方向に走る大通りと自然に合流するような形になっていました。この空地に、かつての飛田停留場がありました。

※写真=道路の向こう側に見えるフェンスで囲まれた空地が飛田停留場跡。北西望(写真奥が今池方)。空地の更に奥には、1枚めの写真のカマボコ型建物の裏手が写っています。

 飛田停留場の東で、平野線は道路に合流し、併用軌道となります。道路脇には今でも平野線の架線柱が数本残っています。併用軌道はこの先、阿倍野停留場で上町線(こちらも併用軌道)と平面交差し、さらにその東まで続きます。

 併用軌道として道路と合流した地点から更に少し東に向かうと、今度は北側から高架道路が現れ、大きく東向きにカーブして、併用軌道を擁していた道路と並行します。この高架道路が阪神高速14号松原線で、こちらは西平野停留場跡のすぐ手前まで、廃線跡と並行することとなります。

※写真=併用軌道を擁していた道路の右端に、平野線の架線柱が残っています。東望(写真手前が飛田方、奥が阿倍野方)。その奥で、阪神高速14号松原線が合流してきます。


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